テンポラリーアドバンテージを理解しよう!(スプラトゥーン2 X2700)
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テンポラリーアドバンテージ(Temporary advantage)という言葉はご存知ですか?
テンポとも略されるこの言葉はスプラトゥーンにおいてもかなり重要になってくる概念です。
直訳すると「一時的な利点」と訳されます。スプラトゥーンで言うと状況判断みたいなもので、ある一定期間における利点のことです。
上手い人はこのテンポを無意識に理解して試合をうまく進めます。一方で下手な人はこのテンポの存在が分からずにむやみやたらに試合をしてしまいます。
今日はこのテンポラリーアドバンテージについて少し深く紹介していこうと思います!
※元ネタはふーみそんの第二回文村塾でいただきましたm(__)m
テンポの定義
テンポ(Temporary advantage)の定義をもう一度詳しくやっていきましょう
テンポはカードゲーム用語で、さらに大元はチェスなどのゲームからきている用語です。音楽などで用いられるテンポではないので注意してください。
テンポ自体の意味は「一時的な利点」で、逆説的な意味としては「恒久的な利点」(permanent advantage)などがあげられます。また現在のテンポは「良い盤面の状態」のことを指すこととして使われたりしているそうです。
テンポは具体的にスプラで言うと「今は攻めた方が良い」「今はカウントを意識するのが良い」など、時間軸が入った状況判断から生まれる利点です。立ち回りで言うと応用概念になります。
一方で逆説的である「恒久的な利点」は「人数有利だから有利」「強いポジションは取った良い」など、常に変わらない一般的な利点のことを言います。立ち回りで言うと基本概念です。
そしてこのテンポを意識しないと、大きなジレンマに陥ってしまいます。
逆テンポのジレンマ
逆テンポはテンポの逆の意味、つまり先ほど言った「恒久的な利点」のことです。スプラトゥーンで伸び悩む人は逆テンポを意識しすぎてしまう傾向にあるかもしれません。
私のイメージなのですがスプラトゥーンにおいて「テンポ:逆テンポ = 4:6」の割合で試合が進んでいくと思っていて、テンポの割合が他のゲームと比べて大きいと思います。スプラトゥーンは他のシューティングゲームと違ってゲームスピードが早く、瞬時の判断が多くなるからです。
例えば「スペシャルを合わせて打開」という一般常識があります。これは逆テンポの考えです。そしてこの常識にとらわれると、テンポの視点、「メインで打開する」「潜伏で打開する」などのような考えが無くなってしまいます。しかし、一般的に言われているから「スペシャルをためるしかない」。。。
これが逆テンポのジレンマです。要は常識にとらわれすぎていて、テンポの視点による状況判断ができなくなってしまうんです。
テンポの利点
さて小難しい話が多かったので具体的に「テンポの利点」を考えていきましょう!
テンポの利点は大きく3つあると私は思います!
状況判断の多様化
テンポを意識することで状況判断が多様化されます。良い意味でセオリーを無視できるという感じです。
スプラトゥーンはセオリー通りにいかないことが多いです。「味方の力量」「編成」「味方との相性」など、どうしようもないことが多々あるからです。
そしてそこを打破するためには、このテンポという考えによる状況判断の多様化は必要になってくるのではないかと思います
イメージとしては、逆テンポという基本概念にテンポという応用概念を付け加えるといった感じですね。選択肢が広がり、勝ちに対しての武器が増えると思います。
試合の流れをつかめる
試合全体の流れをつかむためには、一瞬一瞬のつながりを理解することが必要です。
テンポはその一瞬のことを指すので、実は試合の流れを理解するうえで直結する概念になります。
「あのキルのおかげで勝てた」「あのカウント意識のおかげで勝てた」などは、そのテンポの例です。
テンポにより試合の流れをつかみ、勝負所を理解することは勝率を上げるためには重要な要素なのではないかと私は思います
伸びに限界が無い
テンポは工夫次第であらゆる角度から捉えることができます。それに対して逆テンポはそれだけで終わってしまいます。
例えば「人数有利で前に出る」という概念がありますが、これだけでは逆テンポで終わってしまいます。
ここにテンポの要素を加えると「今は人数有利だけど、相手にローラーがいるから前に出ずに周りを固めよう」「人数有利だけど誰かが潜伏しているかもしれないから、一回周りを見よう」など考えることができ、視野が広がります。
そしてこの考えは限界が無いです!「周りの塗り状況」「人数状況」「武器編成」など周辺要素が毎回違うため、同じ条件で戦う場面が無いからです!
スプラトゥーンを2000時間やった私でさえ、いまだに新しい発見があります。つまりこれは伸びしろがある、まだ成長できる要素だととらえることができると思います。
テンポを身に着けるには?
じゃこの考えを身に着けるにはどうしたら良いのか?
私なりに3つ大事なことがあると思います。
常に攻める意識を持つ
テンポは攻めている時に多く発生します。攻めるということは多く駆け引きをすることで、そこには多くのテンポがあるからです。
もちろん、時には引く選択をすることは大事ですが、その中でも攻めるタイミングはうかがわないといけないと思います。
具体的に例を出して考えましょう
テンポ例 #Splatoon2 #スプラトゥーン2 #NintendoSwitch pic.twitter.com/5QGObfP9wj
— ブログ説明用垢 (@mG9JFtYv55KAXOI) 2019年3月7日
これはある試合の一部を切り出したものです。相手は4人いて、こっちは2人だけの状態です。セオリー通りにいけば引く場面ではあります。
しかし、こっちがエリアを取っていて、さらに塗りの盤面もかなり有利です。なので人数不利とはいえ、ここで簡単に相手にエリアを渡すのは損です。そして相手が2落ちになった瞬間に相手に隙が生まれました。相手が「2落ちだから攻めよう」と安易に雑に攻めてきたんです。この一瞬がテンポです!
攻める姿勢を持っているとこのようなタイミングに巡り合える時があります。
技術をつける
テンポを見つけてもそれをつかまないと意味がありません。なのでテンポをつかむ技術は必要になってきます
テンポをつかんで初めて体にしみこむものだと私は思うので、エイム力や立ち回りの意識はずっと持っておいた方が良いです。
試合の反省をする
最もテンポを身に着けるためには試合を反省することだと思います!
なんで負けたのか、なんで勝ったのかを分析することでその試合のキーポイントが見えてきます。「今攻めるべきだった」「カウントを意識するべきだった」とか、絶対に出てくると思います。
慣れてくると、試合中にテンポを発見できるようになり、試合が面白いように進むこともでてきます。ただし、自分でしっかりと分析している場合です。
一気に全部やろうとすると大変なので、最初はあるワンプレーでも良いと思います。また、それすらもわからない場合はうまい人に聞くとか、キャプチャーボードを買って自分のプレイを録画して確認したりすればいいと思います。
反省の効果は徐々に、自分の気づかないところで大きくなってくるのであきらめずにやりつづけることが重要だと私は思います。っていうか癖レベルで体に染みつかせるくらいが良いと思います(笑)
まとめ
ちょっと小難しい話だったと思いますが、このテンポを意識することは非常に重要です
スプラトゥーンに限らず実生活にも同じような体験が来るかもしれないので、意識して損はないと思います(笑)
私もこの概念に対してはスプラもリアルもまだまだだと思うので精進していきます*1
見てくれてありがとうございました!
*1:+_+